「欲しい!」と思う車はどうして人気があるのか!?

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、2014年度の新車販売台数は529
7110台で、前年度比6.9%減に終わったそうです。

落ち込みの主な原因は、昨年春に実施された消費税増税に伴う駆け込み需要の反動だと分析されていますが、いずれにしてもここ10年ほどは600万台を越えることが無く、新車需要は『頭打ち』になっています。そして、この傾向は、少子高齢化が進む中、今後も変わらないことは間違いないでしょう。
そういう状況の中、各自動車会社は、自社の車を1台でも多く売るために腐心しているわけですが、売れる車の数が飽和状態の現在、人気のある車と無い車の差は、ますますハッキリしてきています。そして、そうした『売れる車』は、イコール『欲しい車』であることが多くなっています。

 


 


 

例えば、ここ数年、最も売れているのがトヨタのハイブリッドカー「プリウス」シリーズです(「プリウスα
や「アクア
を含む)。実際、スーパーの駐車場に車を停めると周囲をプリウスに囲まれたという経験をした人は多いのでは。特にプリウスの小型版である「アクア」は、白のイメージが強い「プリウス」と違い、カラフルなイメージもあり、町中でも個性的なカラーの「アクア」を見かけるようになりました。同じことは、同じハイブリッドカーとして人気があるホンダの「フィット」にも見られます。実際、こうしたカラフルなハイブリッドカーを欲しいと思う人も多く、まさに「欲しい!」と思う車は人気がある車だと言えるでしょう。
しかし、それも当然で、売れる車、売れている車は多量の宣伝費がかけられるからです。「アクア」にしろ「フィット」にしろ、最近は燃費の良さだけでなくカラフルでファッショナブルなイメージを前面に押し出した広告も多くなってきています。燃費がよく、かつ『オシャレな車』でもあることがユーザーの意識の中に刷り込まれて『欲しい』という気持ちにさせているわけです。もちろん、その前提には、発売前やフルモデルチェンジした際に、元のモデルに足りなかったものや欲しいと要求されている設備などを、メーカーが積極的に取り入れて新車を開発していることもあります。
ただし、では宣伝をあまりしていない車は良い車ではないのかというと、そんなことはありません。キチンと見れば、個性溢れるオシャレな車は、他にもいろいろとあります。しかし、現在の日本は経済にしろ、社会情勢にしろ、どこか不安定な状況にあります。それを無意識に感じている人たちは、どうしても保守的になりますから、『とんがった車』が受け入れられにくくなっているのも確かで、その結果、「欲しい!」と思う車が人気車種になってしまっているわけです。

 

 

 


 


 

 

 

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ